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認知症になるとすべてがわからない!?
 
 
認知症というと「何もわからなくなってしまった」
というイメージがありますが、そんなことはありません。
直前のことをすぐ忘れてしまう方でも、一見しただけでは、認知症の方とはわからない方もたくさんいらっしゃいます。
 
徘徊されるお年寄りは、普通「鍵」は上手に外して、外に出かけられます。
今まで慣れ親しんできた行動というのは、身体が覚えているのかも知れませんね。
しかし、「新しい事」に順応していくのは難しいようなので、少し高いところに鍵を1つ増やすことは有効みたいです。
2つ鍵をつけるというのは「防犯対策」にも繫りますので良い方法かも知れません。
ところが、徘徊シリーズ1でお話しいたしましたが、「徘徊」には目的意識と強い願望が潜んでいる場合が多いのです。
ですから、ご家族の様子を観察していて、新しく設置した鍵を発見して
鍵を開けて外に出て行ってしまう方もおられます。
それくらい、「徘徊」に対する欲求は強いものなのかも知れませんね。
そこでお薦めするのは、「徘徊防止用の鍵」です。
私がケアマネになった10年前では考えられなかったのですが、
最近はたくさんの種類の「徘徊防止用の鍵」が開発されています。
徘徊防止用の鍵
たとえば、内側で鍵を掛けた後、鍵の「ノブ」の部分を外せる鍵があります。
ノブが無いので内側からは開けられないので、自宅の中にいて、「気が付かない内に外に出てしまった」という事故は防ぐことができます。
しかしながら、ご家族が外出する時には、外からはこの仕組みは利用できないようなので、外出する機会の多いご家庭には、この方法は不向きなようです。
その点、ダイヤル式の鍵ですと、外から鍵を掛けられるので外出中も安心です。
普段も鍵を掛けておいて、外に出る時は暗証番号のダイヤルを押せば外に出ることができます。
暗証番号は、さすがに認知症の方が覚えるのは難しいです。
家族の様子を観察していても、暗証番号を観て覚えるのは難しいでしょう。
玄関に関しては、このダイヤル式の鍵はお薦めです。
でも、忘れてはいけないことがあります。
すべての窓に鍵を設置しましょう
外に出るのは、必ずしも玄関だけでは無いのです。
ですから、お勝手口、ベランダ、大きめの窓には「徘徊防止用の鍵」を設置しましょう。
トイレの窓でも、人が通れるならば鍵を付けた方が良いですよ。
「まさか!」「こんなトイレの窓から外に出たなんて!」
という事件が本当にありました。
人がやっと通れるくらいの窓だったのです。しかも、少し高い位置に窓がありました。
そのお年寄りの方は、何かに登られたのでしょうね。
その窓に上手に登り、鍵をあけて外に出て行ってしまいました。
徘徊されるお年寄りは、本当に「使命感」に燃えて、「なんとしても外に出なければ」という
強い思いがあるみたいです。
幸い、そのお年寄りはすぐに発見されて大事には至らなかったのですが、玄関だけでなく、あらゆる場所に鍵をかけておくことが、徘徊による危険からお年寄りを守る最善の方法だと思います。
10年も担当していると、本当にいろんなケースに遭遇しますね。
「いつの間にかいなくなってしまう。」という悩みをお持ちの方は、ぜひ、実践してみて下さい。