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ビリー・グラハム師の北朝鮮外交

21日になくなられたビリー・グラハム師は、歴代の大統領と親交が深かったことで有名でしたが、92年と94年の2度における金日成元主席との会談は非常に意義深いものであったと思います。

北朝鮮の憲法では「公民は信仰の自由を持つ」と謳われていますが、北朝鮮政府による宗教弾圧は激烈です。

米国に本拠地を持つ「北朝鮮専門」のニュースサイト「デイリーNK」では、「聖書を持っている」ということだけで逮捕され、拷問を受けることもあると報じています。

そんな北朝鮮が「宗教指導者」としてビリー・グラハム師を招待することは考えられません。

ジミー・カーター元大統領と金日成元主席

ジミー・カーター元大統領は、大統領時代には北朝鮮への訪朝が適いませんでしたが、大統領を退任後の94年に訪朝を果たし、金日成元主席と会談しています。

94年、北朝鮮の核開発疑惑により、アメリカとの関係がかなり危険な状態に陥ったその時に、ジミー・カーター元大統領はジェイムス・レイニー大使の要請により北朝鮮を訪れたのです。

その2年前とまさに94年、ビリー・グラハム師は訪朝し、金日成元主席と会談しています。

ジミー・カーター元大統領は、ビリー・グラハム師を「専属の牧師」として尊敬し、他の歴代大統領の中でも最も親しかったのではないかと言われています。

ジミー・カーター元大統領の訪朝に備えて、ビリー・グラハム師がその道筋を創っていたとしても、不思議では無いですよね。

北朝鮮の核開発とアメリカ

94年のジミー・カーター元大統領の訪朝により、「北朝鮮の核開発凍結」と「査察の受け入れ」が決まりました。

あれから24年。北朝鮮の核開発によって、北朝鮮とアメリカの緊張は再び高まって頂点に達しようとしています。

2018年2月21日。ビリー・グラハム師の死去は、1つの時代の終わりであり、北朝鮮とアメリカとの関係も新たな時を迎えようとしている。

私は今、そのように感じてならないのです。